三学会合同呼吸療法認定士の資格取得の勉強方法(人生にも役立つ内容)

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はじめに

日本でコロナウィルスが流行り始めて早2年。人工呼吸器や、体外式膜型人工肺エクモも使われたりと、三学会合同呼吸療法認定士を持たれた方々がたくさんの病院で活躍されていると思います。

リハビリテーション分野では呼吸リハビリテーションⅠの施設基準取得に必須となっています。

私は2021年7月18日に行われた、第25回三学会合同呼吸療法認定試験を受験し合格することができました。取得が難しそうな資格ですが、私のようなものでも簡単に合格できました。

 

誰しもが無理なく簡単に合格したいと思っているでしょう。私が実践した方法を結論から挙げると

 

・勉強時間は1日に30分+30分を週に4日、期間は半年間。机に向かわず寝ころびながら

・そのうちの30分は寝る前に。暗記系の勉強をする。

・過去問の基礎問題集を何回も繰り返す。

 

以上を実践するだけで、80%は合格できると思います。最低限これだけはやりましょうという事です。不安な方はそれ以上に勉強時間を増やしたら良いと思いますが、認定試験は相当難しいので50点ぐらいが合格ラインだと思います。全単元の内容を完璧にするのは不可能でしょう。

応用問題集をやったとて解ける問題は正直無かったし、点数が上がるとも思えないので、とにかく基礎知識を確実なものにして実際の問題を消去法で解いていき、正答率を上げていくしかないです。そのために必要な時間が週に4日、30分+30分、期間は半年間。なので約5760分は全集中で勉強しましょう。

 

 

目次

 

はじめに

1.三学会合同とは

2.呼吸療法認定士とは

3.認定講習会受講資格

4.オンライン講習と費用

5.簡単に合格するために

6.勉強方法と時間の作り方

7.受験した感想

 

 

1.三学会合同とは

一般社団法人 日本胸部外科学会
一般社団法人 日本呼吸器学会
公益社団法人 日本麻酔科学会

の三学会が認定しているということです。

 

 

2.呼吸療法認定士とは(公益財団法人医療機器センターのHPより)

 

臨床工学技士、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士の中で、それぞれの職種において呼吸療法を習熟し、呼吸管理を行う医療チームの構成要員を養成し、かつそのレベルの向上を図ることなどを目的としています。

呼吸療法は一生の勉強であり、認定士になることで呼吸療法に関心をもち、理解し引き続き長く勉強していくことが大事。
呼吸療法チームにおける一員としてその能力を発揮するためには、呼吸療法の目的、理論、治療の実際などについて高度な専門知識が必要です。

認定後は5年毎に認定の更新を行うことになっています。また、認定を更新するための最低限の条件(学会・講習会等の出席、論文発表など)も付与されており、生涯教育の促進を図るものです。

 

 

3.認定講習会受講資格(公益財団法人医療機器センターのHPより)

3学会合同呼吸療法認定士認定講習会 受講資格
 ・次の1)、2)ともに満たすこと1)次のいずれかの免許および実務経験年数を有する者。

 

  a. 臨床工学技士
2年以上
  b. 看護師
2年以上
  c. 准看護師
3年以上
  d. 理学療法士
2年以上
  e. 作業療法士
2年以上

 

2)申請書類提出日から過去5年以内に、認定委員会が認める学会や講習会などに出席し、12.5点以上を取得している者。

《注意事項》
ア. 実務経験年数は、当該資格を取得した日(免許登録日)から申請書類提出日までを数えた年数とします。
イ. 実務経験年数としての勤務は常勤とし、アルバイト等の期間は認められません。
ウ. 罰金以上の刑に処せられた者、業務に関して犯罪又は不正行為があった者、心身の障害により業務を適正に行うことができない者として厚生労働省が定める者、麻薬、大麻もしくはあへんの中毒者は受講できません。

 

受験資格(公益財団法人医療機器センターのHPより)

 

3学会合同呼吸療法認定士認定試験 受験資格
 ・次の1)または2)を満たすこと

1)認定講習会を受講した者
2)認定講習会受講免除者
「認定講習会」を受講した年度を含めて3年間は受験資格が与えられます。

 

 

4.オンライン講習と費用

私の受験した年はコロナウィルスの拡大で試験日の延期があり、講習会も制度開始以降初めてオンライン講習会になりました。オンライン講習会は、ご飯を食べながらでも見れますし、途中でストップしても次の日に続きから見れたりと、時間と場所を選ばなくても良いのでとても助かりました。

違う端末でも視聴できるので外出先のすき間時間に視聴することも可能です。また視聴期限が1ヶ月程度あったので、何回も見直すことができ集中力のない私にはうってつけでした。

東京に行って二日間みっちり講習を受けたところで、私の頭の中に入るとは思いません。一般の人達でも集中力が一日中続く人はいないと思います。テキストも難解なので読むだけではチンプンカンプン。(テキストと講習会で2万円かかりました。また受験費用は1万円です。)こんな私はどうして合格できたのでしょうか?

 

5.簡単に合格するために

私は作業療法士ですので呼吸リハビリテーションの授業があったわけではなく、あくまで独学とセミナー参加、臨床での経験で頑張りました。臨床経験は急性期の病院ではなく手術も頻回にあるわけではないので、残念ながら少ない症例数で人工呼吸器の入ってる患者様に積極的に介入したり、毎日聴診、打診をコツコツやっていました。CTやMRIなども積極的に見てDrに質問するようにしていました。試験対策に関しては可能な限り短い時間で効率の良い勉強法を追求しました。

 

6.時間の作り方と勉強方法

 

勉強に関しては当初から週に4日、1日20分を3セット、半年間(土、日、祝以外)は時間をとろうと思っていました。

平日は仕事前の朝と昼休みにそれぞれ20分間アプリを使って勉強していました。朝はできるだけ頭を使い調べものをしながらフレッシュな頭をフル回転させる。昼休みは、午前の仕事をストレッチで癒しながらアプリを使って朝の復習と問題演習。アプリはとても便利で皆さんにおすすめしたいです。

本を買ったらシリアルコードがありケアまるアプリが使えるようになります。アプリは問題の選択肢にタッチすると◯か✖️がすぐに分かるため、過去問の演習、復習、暗記が効率よくできると思います。

勉強時間に関しては徹底的に効率重視にしました。私の場合は20分以上は集中力が続かないし嫌になってくるので20分を3セット。時間を分割して取れる人は15分を4セットでもいいでしょう。途中で挫折しそうになったり、今日はお休みという日もたまにありました。しかし1回で合格してしまいたい気持ちが強く、なんとか継続して行い合格できました。

電車通勤の方はその時間を利用できるし、少し早起きしてフレッシュな頭で20分朝勉してから仕事に向かっても良いでしょう。要はその人それぞれで隙間時間を有効に使って効率の良い勉強をしましょうという事です。

半年間で習慣づいた毎日の20分を3セットは、今でも継続して自己啓発やブログを書く時間に有効に使えています。今後認知症ケア専門士と摂食嚥下リハビリテーション指導士も取得したいと思っているので、そのままこの1時間を有効活用しようと思っています。

1時間自己啓発に使えると、1年で250時間程自分の成長のために使うことができます。ダラダラテレビを見たりYouTubeを見たりしていた時間が懐かしいです。

話はそれましたが、私の場合はその30分も勉強だけに使いたくなかったので、机に向かわず寝転んで勉強したり、ストレッチをしながら勉強をします。はたまた足踏み運動しながらもあります。

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ながら勉強なので本を手にするのは面倒くさくて、スマホアプリを使って勉強できるアステッキの過去問集が最適でした。応用編は捨ててひたすら基礎編のみを繰り返し覚えられるまでやりこみました。当然の事ながら一つ一つの選択肢は何故合ってるか、間違っているかの理由も説明できるようにしています。

 

細かい略語の暗記やオンライン講習会の動画は寝る前の20分を使ってそのまま寝てしまうような感じでベッドに寝ころびながら行っていました。45歳になるとなかなか覚えが悪くイライラしますが、一度覚えてしまうと忘れにくいという発見もありました。

 

7.受験した感想

私の受けた第25回呼吸療法認定士試験は、受験者数1238人、合格者855人、合格率69.1%だったようです。例年に比べると合格率は高めです(24回までの平均が62.3%)

 

受験会場はすごく広い場所で、試験官は今まで受けた試験の中で一番多い人数でした。トイレに行くのは手をあげてついてきてもらうシステムです。会場は冷房がよく効いていて長袖、長ズボンは必携です。半袖、半ズボンの方がおられましたが寒くなかったのかなあ。

携帯電話は、紙袋に入れて試験が終わるまでは触れません。なので時計は持っていかないと時間が分かりません。壁掛け時計もありません。

しかし試験官が1時間経過とかは言ってくれます。170分の制限時間で1時間経ったら退場できます。試験問題は100問ありましたが、基礎問題はほぼほぼなく応用問題ばかりでした。マーク式なので5択だったら確率上では20問は必ず当たるはず。

試験が終わった時は、落ちた、やってしまったという感覚しかありませんでした。合格ラインがどの程度か分かりませんが、正直8割取れる問題ではありませんでしたし、自己採点では50点はいってないぐらいでした。しかしみんなもできていないのでは?というのが第一印象でした。あんな問題できるわけない(すいません)。

約1ヶ月後に郵送で結果が通知されます。

 

一緒に受けた同僚は、応用問題集もしっかり勉強していたようですが、応用問題と同じような問題は出なかったと嘆き、私と同じくショック状態でした。なので勉強しても無駄とは言いませんが、良い点を取ろうとするとショックが大きいと思います。ほとんど運だと私は思っています。(問題を作っている先生方には怒られそうですが)

ただし何問かは基礎ができていたら解ける問題があったのでそれを取りこぼさず、場面設定問題では得意分野は落とさず、分かりにくい問題は消去法で確率を上げていくのみが試験を乗り切るポイントです。そのためには基礎的な過去問(実際の試験問題とは全く別物だと思ってください)を何回もやり、サービス問題を取りこぼさない事です。

過去問集は基礎知識の充実と定着のためにはとても効率が良いのですが、できたからと言っても本番では全く別の問題です。問題は持って帰ることができず、あの問題文を暗記して誰かが再現するというのは不可能だからです。本を買った人にはメールが来ていて報酬を払うから問題を教えてほしいとのことだったが、あの問題文や画像は正直覚えられない。選択肢も再現するの難しいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

時間の無い1日にいかに効率よく時間を作るか。

合格目指して頑張りましょう!

 

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